メリークリスマス!ボドゲ紹介 Advent Calendar 2021の12/22の記事です。
ボドゲ紹介2nd Advent Calendar 2021 - Adventar
今年も書かせていただきます。ぐらさんありがとう!
昨年につづいてワレスです。
昨年の記事はこちら。
アドベントカレンダー : ととろの最下位日記 (blog.jp)
今年は少し軽やかなゲームを紹介します。
目次をつけます。興味ない箇所は飛ばしてください。
1.ビュッフェの戦い
まずはビュッフェの戦いです。
一番クリスマスっぽいから!
ビュッフェの戦いの基本情報
発売年 2011年
販売元 KOSMOS
人数 3~6人
時間 30分
ゲームボード:1枚
カード:110枚(-1~9の各10枚)
ネズミ駒:6個
料理チップ:36枚(-1~5のチーズ、サラミ、ソーセージ、ピザ、鶏肉、サラダ6種)
ネズミチップ:6枚
スタピーマーカー:1枚
フレーバーとしては、
「美味しそうな料理が並べられました。
図々しいネズミたちは、そのビュッフェの料理にありつこうと、
ライバルたちを押しのけて、少しでも前へ行こうとしています。
押し合いへし合い、列の最後尾へ追いやられてしまったネズミは、
わずかな料理で我慢するしかありません。
残ったネズミたちは、さらに戦いを続けます。
残りは二匹。最後は、先頭にたったネズミが、美味しい料理に
ありつけるのです。
2番目のネズミはなにももらえません。
さあ、すぐにビュッフェをめぐる戦いの新たなラウンドが始まります!
美味しい料理を集め、その価値がもっとも高かったネズミが真の勝利者となるのです。」
(引用:テンデイズゲームズ タナカ アキコ訳)
というわけで、プレイヤーは配られたカードのうちの1枚をせーのっ!でめくってネズミ駒を盤上で進めていきます。
一番小さい数字のネズミは退場してそのラウンドで一番価値の低い料理を受け取ってすごすご退散です。
そして、フレーバーにもあるように最後の2匹になった後はより高い数字を出したネズミが料理を掻っ攫っていきます。つまり2位のプレイヤーは何ももらえません。
料理はプレイしているネズミより一つ少なくしか並ばないのです。
-1の料理を最初に取ってしまったとしてもがっかりしないでください。
同じ種類の料理は上に重ねて手元に置いていきます。
そして、ゲーム終了時は最後に一番上にある料理の点しかみません。
ゲームのコアになるのは2つ、
2番目のネズミは何ももらえない。
料理は一番上しか見ない。
この2つがビュッフェの戦いをビュッフェの戦いたらしめるポイントでしょう。
このルールおそらく一部に見覚えがあると思います。それが次のゲームです。
2.ウントチュース
ウントチュースはビュッフェの戦いとよく似た構造を持つゲームです。
まずは基本情報。
ウントチュースの基本情報
発売年 1997年
販売元 ゴルドジーバー(日本語版:テンデイズゲームズ)
人数 4~6人
時間 20~40分
数字カード:1~15:各6枚、ー5:8枚、ー10:6枚。
チュースカード:6枚
ゲームのルールはビュッフェの戦いとほとんど変わりがありません。
ただ、ボードがなく得点チップが独立していないことに特徴があります。
つまり、せーのっ!で出すカードと得点のカードとに区分けがありません。
そして、重ねておくルールもないためビュッフェの戦いと違って純粋な得点比べになります。
僕の好みとしては断然ビュッフェの戦いなのですが、このゲームはワレスにとっては特別です。
大手出版社から発売された初めてのゲームだからです。
ワレスの大手デビューの特別な一作であり、それはテンデイズゲームズ版のルールの最後に書かれたコメントからもうかがい知れます。
マイナスの振れ幅が大きいので、よりダイナミックでパーティ感あふれるのはウントチュースだと思います。
3.フォレショレ
ペンギンの住処になる流氷をオークションで競り落としつつペンギンを集めるゲーム。
フォレショレの基本情報
発売年 2011年
販売元 コスモス
人数 3~4人
時間 20分
ペンギンカード:1~5の数字のカードが4色3セット60枚、2のワイルドカードが12枚
流氷カード:2が2枚、4が3枚、6が4枚、8が4枚、10が4枚
溶けた流氷カード:1枚
オークションに参加するには前にカードを出した人より大きな数を出す必要があるのはもちろんのこと、親の人が出したカードと同じ色のカードを出す必要がある。
また、得点となるペンギンカードを自分の場に獲得できるのはオークションに負けた時のみ。
獲得した流氷及びペンギンは裏向きにしておく(自分も確認不可)。
親が最初にプレイできるカードは1枚のみ。
最終得点は場に獲得した流氷カードに収まりきったペンギンカードのみはみ出した分は失点。
手札補充は2枚まで。
面白さの核となるのはこのマストフォロー競りと得点化するには競り負ける必要があること。
また獲得したカードを記憶しておく必要があることもドキドキ感がある。
かなり面白い。この時代のワレスはコスモスと組んで軽いゲームをいくつか出している印象。
競りの負けに意味を持たせたこと、色に縛りを持たせたことで競り値をコントロールしにくくしているところもドキドキポイント。
ワレスのシステムを楽しんでほしいという気持ちが伝わってくる一作で大好き。
4.ラ・ストラーダ
ラストラーダの基本情報
発売年 2004年
販売元 コスモス
人数 2~4人
時間 30分
ゲームボード:1枚
道タイル:31枚×4プレイヤー分
スタート地点タイル:2枚×4プレイヤー分
商人マーカー:12個×4プレイヤー分
目的地タイル:19枚
アクションマーカー:1枚×4プレイヤー分
ラストラーダは運要素が一切ないゲーム。これで長時間ゲームだったら泣いちゃうやつ。
プレイヤーはイタリアの商人となって町から町へ商品を届ける販路を作る。
販路は独占のほうが勝利点が高い。
ワレスが考えたブロックスみたいなゲーム。
アクションポイントをうまく使って道を引いていき、いろんな街をつなげましょうねって感じ。
30分とは思えないほど辛い時間になることもあれば、のんびりやってあっという間の30分のことも。
ワレス味は薄いとか言われるけど、こんな性悪なゲームを思いつくのが彼らしい。
プレイヤー間でバランスの調整をさせつつ殴り合わせる。
舗装された道路ではなくドロドロでガタガタの道を泥だらけになって引かせる感じ。
ルールがシンプルな分、思考に集中ができる。
5.ワレスについて
ワレスは重たいゲームを作るのが得意なことで知られていますが、今回は軽めのゲームでまずは彼の底意地の悪さみたいなものを味わってほしくてこの記事を書きました。
ワレスフリークな僕ですが、彼の軽いゲームも大好きでいろいろと遊んでみました。
彼の軽いゲームはあまり多くなくて大抵は2~3時間とか箱に書かれちゃうようなやつです。
インスト込み全員で初プレイなら4時間は見たほうがいいでしょうね!
だからといって、軽いゲームの作りが下手なわけではなく小粒ながらビリリッとした物がほとんど。
大手で出し始めたころは軽いゲームからだったようです。
あと、やたらとコスモスから出ています。ゴルドジーバーとコスモスには足を向けて寝られないや。
今年のクリスマスまであと少し。
皆さんサンタさんに頼むものは決めましたか?
僕は良い子にしていたので、ワレスの白箱シリーズをまとめてお願いしました。
届くといいなぁ…。
そんなわけでウントチュース!
謝辞
最後にビュッフェの戦いのフレーバー訳の引用を快く許諾いただいた、テンデイズゲームズのタナカマさんにはありがとうございますと述べさせてください。
テンデイズゲームズさんをもっと好きになりました!
いつもお世話になってます。素敵なゲームをありがとう!
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